2022年5月6日:思い出の渚ゆう子 | たっくう投げ釣りと日々

たっくう投げ釣りと日々

大好きな投げ釣りと、日々の忘備録です。
最近物忘れが激しいのであります。

GWの翌週は友達と映画「シン・ウルトラマン」を観に行ってきました。11時の約束に一時間も早く難波に着いてしまい、仕方がないのでビールを飲むことにします。「フィッシュアンドチップス」がメニューにあったので注文したところ、何だこりゃ?というものが出てきたのですが、でも現地のものよりずっとずっと美味しかったです。(^_^)v

 

映画の方は期待が大きすぎたせいか、僕的には満足度は☆三つ(5点満点)というところでしたね。映画館を出た後はそのまま居酒屋になだれ込み、飲んだくれながら二時間ばかり感想会をやりましたよ。友達によると僕の評価は厳しすぎるということですが、ん~最初の30分くらいは良かったんだけどなぁ~

 

まぁ今後オレは投げ釣り評論家として生きていくことに決めたので、シン・ウルトラマンの評価は君に委ねよう。。。なんてことをほとんど客の居ない日曜午後の居酒屋で、還暦に近いオサーン二人がくっちゃべっておるわけですね。

 

さて、時は戻ってGW最後の週末です。休み明けはしばらく釣りに行けない様子ですので、紀東の思い出の場所でキスを狙ってみようと思い立ちました。周辺の環境変化から想像するに最早キスを狙うのは難しいだろう、とは容易に想像できたのですが、でもそれを自分で確かめてみたかったんですよ。

 

現地にはお昼を少し過ぎた頃に到着しました。夕暮れにはまだ時間があるので、思い出の場所へ行く前に適当なところで竿を出してみることにします。翌週の難波では時間があるから、とビールに走ってしまう事をこの時の僕はまだ知りません。。。と申しましょうか。。。この集落で唯一アルコールが置いてある商店が閉まってたんですよ!(@_@。

 

-さぁ釣りましょう-

 

<Round1>

 

ここなら沖に浮かぶ筏の近くまで仕掛けが届くだろう、と三脚をセッティングしてみましたが、投げてみるとサッパリ届きません。足場が悪いので棒立ちのまま”フン!!”と手投げのような格好で投げます。でも目標地点はその遥か向こう。。泣くうさぎ

 

「届いてない」のは釣れてくる魚種でも明らかですね。ただ魚がたくさんいる事だけは確かで、一投ごとにイソベラやガシラが釣れてきます。

<良型アカササノハベラ>

 

<ミニカサゴ>

 

こりゃダメだろうなぁ。。。とは考えたものの、時間も中途半端なのでここで釣り続けることにします。

 

曇り空ではあるけれど暑くもなく寒くもなく。一週間前は携帯カイロが必要な程だったというのに!!

 

てなことを考えながら、小さなアタリに軽く合わせると、重い!!

結構水深もあるしカケアガリもそこそこキツイので、なにげにシンドイです。これが藻のカタマリなんかだったら不機嫌になるよ、僕はドクロ

 

ガシラでした(´_ゝ`)。口を大きく開けて上がってきたのですごい重量感です。ぬか喜びとは正にこのことです。

 

さて、ちょうどよい時間となりました。道具を片付けて次は”思い出の場所”へ向かうことにしましたよ。

 

<Round2>

 

さて、思い出の釣り場へやってきました。何が思い出かというと、今を去ること四半世紀以上前のこと、フラリとやって来たこの場所で釣った大きなキスがきっかけで、僕は投げ釣りのトリコになってしまったのです。

 

GWのある日、何もすることがなくてボケーっとしている僕を見かねた家の人が、”釣りにでも行って来たら?”と勧めてくれたのがキッカケでした。

 

家には何種類かの釣り竿が置いてあったのですが、なぜ投げ竿を持ち出したのかはよく覚えていません。ただ以前友達と泳ぎに行った紀東、あんなところで釣りができたら気持ちいいだろうなぁ。。と思い立って、お昼を食べてから出かけたんですね。

 

当時はR169の山間部を抜けると、42号線に合流するまでに10軒近く釣り餌店がありました。そのうちの一軒に立ち寄ってエサを買い、この辺りで投げ釣りができるところはありませんか?と訊ねて紹介してもらったのがここだったわけです。ただそのエサ店から”ここ”まで、当時クルマで1時間近く掛かってましたから、とても”この辺り”の範疇じゃなかったわけですが。

 

 

とにかくノンビリできればそれでいいやと思っていたので、30号とは名ばかりのグラスロッドに大アタリが出た時は、それこそ腰を抜かさんばかりに驚きました。それまでにも釣ったことはあったものの、キスという魚がこんなに大きくなるものだとはこの時初めて知りましたね。25センチを超えるようなのが10匹近く釣れましたから、これで僕の運命は決まってしまったようなものです。

 

それからというもの、週末になると往復8時間以上を費やしてここへ釣りに来るようになりました。いつもいつも釣れるわけではありませんでしたが、本当に楽しかったですね。”楽しかった”と過去形なのは、ここでもだんだんとウミケムシが目立つようになり、またみるみるうちにキスが減っていったからなんです。

 

 

多分20年振りの来訪ですから、もうドキドキワクワクです。でも残念ながら思い出は美しすぎたのでございますよ。

 

 

キスの鉄板ポイントはかなり浅くなっておりまして、釣れてくるのはネンブツダイの類のみです。一度サビいている途中で大きなアタリが出ましたが、しばらく耐えていると針が外れました。これは100%エイでしたね。

 

エイはおろかネンブツダイなんてのは、かつてまったく釣れなかった魚です。養殖イケスや新しい波止が造成された時に入った砂の影響だと聞きましたが、それにしてもなんという変わり様でしょうか。

 

当時はキスの他にシマイサギや小ダイ、潮が止まるとネコザメ(゚∀゚)、日中はそれこそありとあらゆる小魚…そんな釣り場でしたが時の流れは残酷ですね。

 

初めてここへ来たとき、大興奮しながら家に帰ったらこっぴどく怒られたのを覚えています。何せ昼過ぎに、じゃあちょっと行ってくるよ、と出掛けたのに、帰ったのは深夜も3時を過ぎてましたから。

 

<Round3>

 

わかっちゃいたけどやっぱりガッカリさんです。もうここへ来ることもないか。。。と竿を仕舞って大泊まで戻り、近くの道の駅で三時間ほど眠りました。

 

さて、最後は朝の釣りです。ドカーンと一発釣ってやろうと暗いうちに浜へ出ましたが、やっぱりガシラしか釣れません。あぁ。。。

<こういう掛かりの良いのは全部リリースします>

 

夜が明けてきましたね。今日は少し曇っていますが朝焼けとのコントラストが素晴らしいです。神の海。

 

何となく水平線が曲線を描いているような気がします。なんか釣れないかなぁ。。。

 

などという事をボケーっと考えていると、いつの間にやら陽もすっかり高くなってしまいましたね。

 

と、突然上の写真左のバトルサーフがグイン!と横を向きます。キタ!!

椅子から立ち上がって走りました。竿をとってカッコつけながら大きなアクションで合わせます。途端に”あの磯モノ独特の強烈な引き”が襲って。。。来ませんが何か?

 

アタリが派手な割には大した抵抗感もなく上がってきたのは↓これです。

 

<タカノハダイ:40センチくらい>

 

久しぶりに釣りました。全日本サーフの対象魚ですが、僕はクラブにも入っていないフリーの、しかも評論家なので写真だけ撮って海に帰ってもらいます。

 

しかし、この不遜な行為が神の怒りをかったのでしょうか、みるみるうちに波が荒くなってきます。ちょうど電話で話をしていたところでしたが、とうとう雨まで降ってきました。

 

釣りの準備はきわめて遅いものの、諦めはすこぶる早いので道具を片付け、雨に打たれながらクルマに戻りました。

 

電話で話をしていたのは井口さんで、僕が雨が降ってきた!というと、お天気レーダーを確認してくれたのでしょう、”雨?雲なんかひとつもないで”だって。そしてなんと、クルマにたどり着いた途端、雨はピッタリ止んで、陽が射してきました。。。。。やっぱり(@_@。

 

さんま寿司をつまみながら家に帰りました。魚はガシラを持って帰りましたが、出かけていた娘が”刺身で食べる”というので親父は先日徳島でいただいたワカメでドンブリ味噌汁です。あと正面の黒いのは「家事ヤロウ」でやってた海苔とベーコンの炊き込みご飯ですね。これクセになりますよ。

 

<何なんだこのホイッスルは>