さて、弁当もできました。相変わらずさっぱり食欲をそそらない出来栄えで、いつまでたっても卵焼きが上手く作れません。隣の肉巻きはコゲまくりですな(-_-;)。
ともあれ紀東に向けて出発です。
今回は二日間に渡って釣りを楽しむ計画で、初日は広大な浜で海のエネルギーを全身に浴び、身体に溜まった汚れたモノを解毒する予定です。二日目はカレイ課長さん、電気屋さん、そして岡山から来てくださったitoさんと合流して磯からアカハタを狙う予定なんですよ。
電気屋さんとitoさんは前日から紀東に入っていて、都合三日間の釣りだそうです。ちゃんと風呂に入ってるのか心配です。
現地に着いたのは午後二時半ごろですよ。見渡す限りだれも居ませんね(^_^;)
さぁ釣りましょう
浜でマッタリしていると、程なくして電気屋さんとitoさんがやってきました。浜へ入ってくるなりそこら辺の石を拾って投げつけてきます。
コラー(゚Д゚)ノ##!
itoさんとはこれが初対面、キモイおっさんだと聞いていたのに、またずいぶんな好青年でびっくりしましたよ。でも話を聞いてると、やっぱりちょっとイイ調子でネジが一本緩んでる感じが実に頼もしいです。また友達ができました。投げ釣りは楽しいな。
ところでitoさん、色々気を遣ってくれて、お土産まで頂いてしまいました。
岡山土産では北の横綱が高瀬舟羊羹、南のそれは大手まんじゅうだと思っておりますが、何気にこのきび田楽はダークホースでありまして、ウチの人と子供達が一番好きなのがこれなんですね。
くるみの風味ときな粉のベストマッチです。itoさんありがとうございました。次に会うときは奈良漬け持っていきます。いらんか。
てなわけで殆どエサ取りもいない海に仕掛けを放り込んだまま、あれやこれやとおしゃべりしていると、電気屋さんがランドサーフに近づいて、道糸を少し引き出したりしています。上の写真の右側の竿ですね。
どうしたの?と聞くと、この竿アタってたで、なんて言ってます。ナニ言ってんのよ~アタリなんて出るわけないっしょ~
(何しに来てんだお前は(-_-))
”ひょこひょこ”
「あっ」
「ほら」
「ホントだ」
この竿は半遊動にした仕掛けで思い切りぶん投げてたやつですね。竿を手に取って少し聞いてみると、”カッ…カッ…”っと確かに何かが触ってる感触が伝わってきます。
なんだろう?と思ったその瞬間、ギュイーンと突然それが走り出しました。思わず反射的にアワセを入れます。乗りました!
竿をガンガン叩くような引きが襲ってきます。ちょっとこれ、もしかしたら。。。。。
フッ。。
( ゚Д゚)あ。。バレた。
走り出してからバレるまで、おそらく10秒もなかったと思います。仕掛けを巻き取ると、針もエサもほぼそのままでした。どうやら掛かりが浅かったようですね。もう少し我慢して食い込ませていればよかったのでしょうが、今の僕ではあの局面でアワセを我慢するのは無理でしょう。
唯一可能性があるとすれば、それはよそ見しているか寝てるかのどちらかです。ここ二回ほど寝ている間に魚が釣れていたわけですが、アタリに反応して余計なことをせず、放置していたのにはちゃんと意味があったということです。そうなのか、そういうことだったのか!
…………違うかもしれない。
電気屋さんとitoさんは次のポイントを探しに行かれるので一旦バイバイです。周囲も暗くなってきましたね。
この時期に七里で竿を出すのは初めてですが、暗くなってもほとんどエサ取りが居ません。七里といえば「瞬殺」というくらいエサの消費が激しい釣り場だけにすごく不思議な感じですね。
夜9時ごろでしょうか?久しぶりに出た、これまた微妙なアタリはこいつでした。
<チヌ42cm:リリース>
七里でチヌを釣ったのはこれが初めてです。カゴ釣りではポピュラーな魚ですが、不思議と投げ釣りで釣れたという話はあまり聞きません。ポイントの問題なのか?面白いもんですよね。
明日は早いので、この日はこれにて納竿!
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渡船乗り場の護岸でクルマを止め、3時間ほど眠ったでしょうか。目が覚めるとカレイ課長さんもすでに到着されていました。寝袋を片付けて二日目の釣りに出発です。
僕たち四人は船長の指示で一番最初に道具を船に運び入れます。つまり降ろしてくれるのは一番後ということですね(実際は最後から??番目くらいでした)。まーこれはしゃーないです。なんせ投げ竿なんぞ抱えている客は僕らだけ、itoさんにいたっては全て並継です(^_^;)。すげぇ。。。
途中、上物釣り師達がとんでもない(足場の悪い)ところに降りていきます。あんなところに降ろされたらどうしよう。。思わず電気屋さんと顔を見合わせます(゜-゜)。。itoさんはこの船長、操船が上手いな~なんて感心していますね。
僕らを降ろしてくれたのは比較的足場の良い、四人が余裕を持って釣りが出来る磯でした。カレイ課長さんと電気屋さんは前の釣行もこの磯だったそうです。
さぁ!釣りましょう
磯投げはこれが二度目です。瀬戸内では何度か島の磯場に渡してもらったことがありますが、”磯投げ”という感覚はありませんでした。それに太平洋は海の色からして違いますね。落ちたらヤバイ感がすごいです。実際落ちたらヤバイのは潮の早い瀬戸内の方ですが、この濃紺の海、慣れないうちは足がすくみますよ。
<カレイ課長さんの釣り座>
<電気屋さんとitoさん>
それにしてもここは例えるものが見当たらない程の絶景です。大自然のアートですよ。
これで魚が釣れりゃいうことないのだけれど、そうウマい話はありません。雰囲気はいいんですけどね(^_^;)潮も動きません。
誰かに釣れればウデのせいにもできるところ??ですが、アカハタは四人の誰にも釣れてくれません。相も変わらずウツボはめちゃくちゃ釣れてきますよ。40センチくらいのミニサイズからメーターオーバーまでまた種類も色んなのが。。。例の凶悪なトラウツボも釣れてきます。
<たま~にガシラ>
カレイ課長さんも”こんなの初めて”だとか。僕も前回来たときは、とにかくこの釣りに慣れるのに随分時間が掛かってしまったので、今度こそは!と意気込んでいたのでかなり真面目に取り組みました。。。が。。この日は本当にシブかったです。
ヤケクソでウツボを持ってポーズをとるカレイ課長さん。
釣れた巨大ウツボをもてあそぶitoさん。それをヘラヘラしながら眺める電気屋さん。皆さん壊れかけています。
今日は迎えの渡船が13時30分なんです。真剣に釣ってると時間があっという間に過ぎていきますよね。当然根掛かりも多い釣りなので仕掛けの交換も相まって、かなり忙しいですよwww
カレイ課長さんはユムシを房掛けにしたり、もう自暴自棄になってます
(;・∀・)。僕もアカハタは半ば諦めて、一本の竿をスピニングBの仕掛けに変更、青イソメをつけてブン投げます。
と、カンカンという金属的なアタリが出ました。うぉ~wwwこれはもしやカワハギか!!!
<デカい。。。(@_@。>
結局四人そろって仲良くアカハタボーズで迎えの船に乗り込むことに相成りました!
僕のボーズはともかく、これだけのキャリアの持ち主が三人、揃いもそろってボーズを食らうんだから投げ釣りは面白いもんですよね(失礼ww)
”いや~さっぱりでしたね~”という僕に
”この景色を観れただけで来たかいがあったわ”という電気屋さん。まったくの同感です。
家にはカレイ課長さんからもらったのも含めて三匹のガシラを持ち帰りました。身は僕的には頑張ってお刺身に。アラは味噌汁にしました。家族にはこれで十分です。
カレイ課長さん、電気屋さん、そしてitoさん、またご一緒させてください。本当に面白い釣りでした。次は近くで釣りながらグダグダ釣り談議でもしましょう。そのうち誰か釣れるかもしれません(^^)v