投げ釣りで使う消耗品は色々とありますが、ハリスや針はともかく、僕の場合、最も悩ましいのがオモリ(テンビン)です。
オモリって上手く根掛かりを回避できさえすれば、一回の釣行中、交換ゼロでOK。。。。なんだけど、なかなかそうもいきません。
白状しますが、全く根掛かりしない、ズルズルの釣り場で釣ってると、魚の居ない砂漠のようなところに仕掛けを放り込んでいるんじゃないかと、どんどん不安がつのってくるのです。
なるべく針を曲げたり、ハリスを切る工夫はするんですが、行きと帰りのオモリの数が同数ということはあまりないんですね。
だけど最近はオモリも高価になりました。
オモリの原材料である鉛は水銀やカドミウムと同じく環境負荷物質ですから、市場の流通量も減って、値段もどんどん上がっています。
ちなみに商品市場価格を調べてみますと、2002年当時鉛は450ドル/トン程度ですが、2018年の上半期は最高2500ドルにまで高騰していますから、こりゃオモリの値段も上がるわな。。。
僕のお給料も5倍になっていれば需給バランスがとれるのですが、んな訳ないし・°・(ノД`)・°・、このままじゃ投げ釣り破産です。
そんな中でもL型のテンビンとしては比較的安価に購入できるのがこれ↓で、僕のデフォルト設定になっていますよ。
逆にジェットテンビンやら海草テンビン、あと何でしたっけ???Lキャッチ??だっけか、それら以前は普通に使っていたテンビン類は今や全く使わなくなった≒買えなくなったわけですが、先日ネットオークションで、こんなのを落札したんです。
もう遊動KAISO天秤なんか一体何年ぶりでしょうか。
嬉しくってしょうがないんですが、問題は右の二種類です。
・ダイワ精工(株):サーフテンビン
・オリムピック釣具:フロート天秤
これ何年、いや何十年眠っていたんでしょう?
サーフテンビンは、かすかな記憶に残っているような気もしますが、ジェットテンビンの完全パクリです。
参考まで、パッケージに書かれてある説明文が面白かったので、ちょっと引用してみます。
☆ストリームライン翼(PAT.P)
流線型翼のため、飛行中の抵抗が少ない。翼の浮揚力により巻上時
☆三角ボディー(PAT.P)
コロガリが少ないので潮に流されにくい 飛行時(空中)、巻上時(水中)ともに抵抗が少ない。
☆遊動(引通し)方式
微細なアタリも直接キャッチできる。
☆自動L型方式
飛行時に、自動的にアームがL型になるため、仕掛けがカラマナイ
(原文まま!)
ストリームライン”つばさ”と読むんでしょうか?めちゃ語呂が悪いですが、”三角ボディー”と共に、特許を二つも取っています。ジェット天秤:富士工業の皆さんは当時はらわた煮えくりかえったことでしょうね(^_^;)
このツッコミどころ満載の説明文が、妙なほのぼの感を醸し出していて、特に最後の”カラマナイ”という謎のカタカナ表記は天才的です。
(キング天秤-一身上の都合によりアームカット済-との比較。翼は3枚、オモリ部の断面は三角形、同じ30号だけど全長が短い。。)
次はこれ。。。フロート天秤です。
こちらはまったく記憶にありません。初めて見ました。
僕が知っている第一精工のものとは形状が違っていて、どっちがオリジナルなんでしょうか?どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えて下さいな。
パッケージがサーフテンビンより更にレトロな趣で、
「楽しい釣はオリムピック釣具で」のキャッチが泣かせます。
オリムピックに社名変更する前の、オリムピック釣具が存在したのが1983年までなのだそうで、最後期のロットだとしても、35年前の未開封ものです。。。開けちゃったけど。。。試しにひとつビニール袋から取り出す際に、フロート部がポロっと外れました。。。。ありゃま。
オリムピック釣具と言えば僕が小学生の頃、となり町の釣具店に置いてあった投げ竿、”アマゾン”や”キューバ”を羨望の眼差しで眺めていたことを思い出します。しかし今考えるとアマゾンはともかくキューバはイカンだろう。。。
現在で例えると、シマノが”ミャンマー”という投げ竿を発売しているようなもんです。ちがうか。
話は戻ってこのフロート天秤、何とパッケージに定価が印刷されています。30号で一個150円。おそらく消費税導入前の価格です。冒頭のHTT天秤が税込みで一個110円程度なので、はたして高いのか安いのか。。。Amazonで検索したBBフロート天秤30号は二個入りで483円でした。
プライムじゃぁありませんよ(^_^)