以前、某右翼系市民団体より、南京虐殺画像の検証を求められたことがある。
画像が合成か否か、 故意撮影か否かなどを鑑定して欲しいとのこと。
結果は、鑑定不能・・・・であった。
【画像鑑定とは】
そもそも、画像鑑定に着手する前、六何の原則を検査する。
六何とは、5w1hのことで、何時・何処で・誰が・何を・どのようにして という情報だ。
持ち込まれた画像は、撮影日はおろか、撮影者や場所すら不明瞭だ。
鑑定対象の画像自体が鑑定を行うテーブルに乗っていないのである。
我々は、こういった出所の不明瞭な画像を、UFO写真 や 心霊写真 との揶揄で呼ぶ。
つまり、仮に証拠として裁判に提出されても、証拠採用されないレベルの画像である。
鑑定不能と結論したのは、そういった事情だ。
【見落とされた検証】
ちなみに、私はAPAホテルの経営方針は好きではない。
仕方なく泊まることはあるが、出来れば避けたいホテルである。
日によって値段が乱高下する客の足下を見るような値段設定が嫌いだ。
APAホテルの好き嫌いは、私の好みなのでひとまずおいておこう。
さて、今回の書籍報道で、決定的に欠落していることがある。
それは、問題になった本について、その書籍の内容を誰も検証していがないことだ。
APAは、嫌いだが、検証を欠いた報道・・・・これはいただけない。
日中双方で、メディアのあり方に問題がある。
【とりあえず南京虐殺を肯定してみると】
ところで、南京大虐殺について私自身の感想はシンプルだ。
本当かどうかは、正直わからないが、とりあえず中国の主張が正しいとしよう。
この前提を端的に言えば、 「日本の方が強かった。」 この一言に集約される。
一方、中国の軍隊は、市民が虐殺されているのに、彼らを守らなかった。
戦争は継続しており、武装解除もされていない。
確かに、日本人も満州で数十万人殺害されたが、当時の日本軍は武装解除されていた。
多くの日本兵は、シベリアに抑留され、法人保護の機能は喪失・・・
自国民を守らなかった中国軍と事情は明白に異なる。
30万人虐殺されたか否かよりも、中国の軍隊のあり方が奇異であることは揺るぎない。