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今回は、介護を受けやすくするための、自宅のリフォーム費用について、まとめました。

 

親の介護費用に不安を覚えている方は、ぜひお読み下さい。

 

  人手不足の介護業界

 

介護業界の人手不足が「やばい」状況です。

 

特養養護老人ホーム(特養)や有料老人ホームは空き室がないか、空き室があっても介護士不足で稼働していない状況です。

 

介護に公的サービスを利用することは一般的になってきました。

 

しかし、まだまだ「自宅で最期を看取って欲しい。」という希望は多いと思います。


そうすると、自宅のリフォームが選択肢として上がってきます。

今回のコラムは、次のような方を対象としています。
・将来の親の介護が不安な方
・介護保険について知りたい方
・老後のためのリフォームに関心がある方

我々、日本人は働き詰めで、定年までは家族のことや老後の事まで頭が回らないのが現状だと思います。

こんな方の参考になれば、幸いです。
 

 

  介護のためのリフォームのメリット

 

介護のためのリフォームには、次のようなメリットがあります。


・住み慣れた家や地域で老後を過ごせる

・訪問介護、訪問看護など介護サービスを受けやすくなる


・断熱や省エネなどで、自宅が過ごしやすくなる。


デメリットは、費用負担です。

 

 

 

  リフォームの選択肢は4つ

 


介護を受けるためのリフォームの選択肢は大きく次の4つです。
 

 

1.地域の補助金活用

2.民間のリフォーム会社の工事

3.介護保険の住宅改修

4.福祉用具のレンタルや購入(トイレなど)

 

順番に説明します。

 

 

  1.地域の補助金活用

 


私が住む江戸川区の場合、
 

助成対象となる改造費用の上限は

200万円です。

 

世帯の所得に応じて、リフォーム費用に対する助成の割合が決まります。

 

所得(*)                    助成割合

--------------------------------------------------------------------

450万円以上    8割

450万円未満    9割

生活保護世帯    10割

 

※所得は、同居する家族全員の所得を合算した額です。

※生活保護世帯又は全員が住民税非課税 10割

 

(江戸川区ホームページ「助成割合表」を元に作成)

 

 

この助成金の対象者は、次の通りです。

・介護認定を受けている60才以上の方
・身体障害者手帳の交付を受けていて、介助が必要な60〜64才までの方(65才以上は介護認定必須)

 

 

 

  2.民間のリフォーム会社、風呂の場合


お風呂のリフォームを例に説明します。


お湯がすぐに冷めない
断熱浴槽(サーモバス)に交換する場合です。
 

 

下記のリフォームが工事費、処分費全て込みで

800,000円(税込)

・浴槽(サーモバス)

・ドア

・LED照明

・鏡、収納棚

 



このサーモバスのメーカカタログを見ると、サーモバスの定価は100万円を超えていました。
 

民間リフォーム会社が営業努力で、

「補助金+定価」の工事費より

安くなる場合もあります。

 

余裕があれば、民間リフォーム会社と比較検討しましょう。
 

 

 

  3.介護保険の住宅改修、東京都江戸川区の場合、手すり、段差など

 


介護認定を受けた人の、小規模な住宅改修に利用されます。

これも、2023年度の江戸川区の場合です。

利用限度額
20万円まで(原則1回限り)

 

対象となる工事の例

・手すりの取り付け

・段差や傾斜の解消

・床材の変更

・開き戸から引き戸

・和式から洋式の便器の取替

・上記に付随する必要な工事

 

行政の窓口で審査を受け、工事後に払い戻しとなります。

 

今回、記事作成に参照した江戸川区の介護保険のパンフレットです。

 

 

  4.福祉用具のレンタルや購入、トイレなど


介護保険の特定福祉用具購入という制度を使い、トイレや簡易浴槽を購入する方法もあります。

例えば便意はあるが、移動は全介助となるような場合は、トイレを改修するよりも、持ち運びが可能なポータブルトイレのほうが良い場合もあります。


用具や選定は、行政窓口やケアマネジャーに相談されると良いでしょう。
 

 

 

  介護のための住宅リフォームまとめ

 


住宅のリフォームを行なうことで、住み慣れた自宅で介護が受けやすくなります。


・地域の助成金、

・民間リフォーム会社、

・介護保険の住宅改修、

・福祉用具のレンタルや購入


といった選択肢があります。

介護を受ける方のニーズや予算にあったものを選択して下さい。


 

(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員向け実務者研修を修了)




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ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

最後に、

※ここに書かれているのは、筆者の個人的な意見です。介護保険制度の詳細は、お住いの地域の行政担当窓口に確認下さい。