変動金利から固定金利へ切替
住宅ローンを変動金利の契約で組んでいる方からの質問をよく頂きます。
変動金利から固定金利に変更する方法を質問されることが増えてきています。
これは、日本でマイナス金利解除が行われたからです。(2024年3月)それに伴い住宅ローン返済方法を考えなおそうとされているからでしょう。
変動金利から、固定金利に変更すること自体は、事務手数料を払えばできます。
その判断をどう行うのか、順を追って解説します。
固定金利への変更の例
支払能力を超える前に
・固定金利への変更、
・借り換え、
・繰上げ返済
などの方法が考えられます。
今回は、固定金利への変更について解説します。
住宅ローンを組んでいる大和さんの例です。
・大和さん、45歳、年収700万、4人家族、
・4000万円ローン
・35年ローン
・15年返済(残り20年)
・変動金利0.50%
・元利均等返済、ボーナス払い無し
・年額 1,248,620円(月額104,051円)
・返済総額 43,701,700円
・ローン残 24,972,400円
分かりやすくするため、以下のように、数値を丸めます。
・年額124万円(月額10.3万円)
・返済総額4340万円
・ローン済1860万円
・ローン残2480万円
この原稿を執筆している時点(2023年11月前半)では、固定金利の基準となる日本国債10年物の利回りは0.9%台です。
現在、1%を上限の目処とするパーセントに、日銀によって誘導されています。
これに銀行の儲けを載せた固定金利の住宅ローンはどうなっているでしょうか?
固定金利の住宅ローンであるフラット35をみてみましょう。
各銀行、それぞれ0.80%台から1.30%台の商品を用意しています。
ここでは、真ん中の値をとって、
固定金利は1.00%
とします。
この1.00%の固定金利が上昇しだしたとしましょう。例えば、1.10%になったとしましょう。
固定金利が上昇し、短期金利がゼロ金利でなくなったとすると、大和さんの契約した変動金利0.50%は、やがて上昇するでしょう。
例えば、0.55%に上昇したとしましょう。
日本のインフレ率を3%とします。
各金融機関は、自由競争ですから、インフレ率がそのまま変動金利に反映されるわけではありません。
ここでは、2025年までに固定金利がプラス2%となり、1%+2%=3%になると仮定しましょう。
変動金利はどうなる?
変動金利も同様の水準になる可能性があります。
以下のように推移します。
固定金利 1.00%→1.10%→3.00%
変動金利 0.50%→0.55%→?
変動金利は、理屈の上では、上限がありません。大和さんの返済能力を超えて上がるかもしれません。
そうなる前に、今の変動金利0.55%の住宅ローンは、固定金利1.10%のローンに借り換えるのが望ましいです。
当然、月々の返済額は増えますが、そのほうが安心です。
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