以前教わった内容に沿って、インデックス型投資信託で次のようなポートフォリオを作ろうと考えています。
☆先進国債券型
・リターン
過去1年 −0.75%
過去3年 2.38%
・リスク(標準偏差)
過去1年 7.52
過去3年 5.66
・シャープレシオ
過去1年 −0.10%
過去3年 0.46%
☆先進国株式型
・リターン
過去1年 7.38%
過去3年 22.20%
・リスク(標準偏差)
過去1年 14.67
過去3年 15.33
・シャープレシオ
過去1年 0.51%
過去3年 1.45%
娘の教育資金を目的として、運用を考えています。700万円弱を2%で運用したいと思います。来年から始まる新NISAの活用を検討しています。
私は慎重な正確で、リスク許容度は、目標の2%より1%高い３%です。
2つの投資信託は、標準偏差が3%を上回ることになり、投資対象としては不適格になります。
教わった通りに、ポートフォリオが組めないのですが、どうすれば良いですか？
私(福祉業界出身FP)は、次のように回答しました。
ご懸念の「投資先が見つからない」点についてです。
これが現実世界です。
水が必ずしも、100度で沸騰しないのと同じで、現実には想定していないことがおきます。
まずは、なぜ見つからないのか？を正しく見極めることです。水が100度で沸騰しないのも、
・温度計の誤差
・高度や気圧(天気)
・水以外の含有物
など色々あります。
原因を
・ご自分自身
・外部環境
の２つに大きく分けて、考えると良いでしょう。
外部環境はこれまで勉強してきましたから、ある程度読み取れるのではないですか？
シャープレシオは、ここ1年で悪化(数字が小さくなっている)していますね。
なぜでしょう？
あと、投資やNISAは絶対しなければならないものではありません。リターンとリスクが合わないと考えるのなら、投資をしない選択肢もあります。
これまでの知識を動員して、考えてみましょう！
なお、リスク許容度を見直す場合、
・許容する標準偏差を上げる
・投資額を見直す
などが考えられます。
まずは、なぜ見つからないのか？を考えましょう。
少し考えて頂いたあと、次のように回答しました。
結論を申します。
2022年から世界的に急激なインフレとなりました。米国の政策金利はこれに合わせて、大幅に上昇しました。
お話ししている2023年5月時点で、米国の政策金利は、5%〜5.25%となっています。わずか1年程度で5%も上昇しました。
債券価格は大きく下落しています。過去のデータをみていると、どうしても、リスクが大きくなるのです。
残念ながら、過去のデータは、未来を考える上で参考になりますが、未来そのものを教えてくれるわけではないのです。
相談者さまの回答です。
分かりました。
それでは、リスクをもう少し取る方向で、考え直します。
国債ですから、ある程度信頼してもよいのては、と思い直しました。
長期投資ですから、買いのチャンスですね。
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