投資初心者の方に、お金についての知識

を広げて頂くために、金融教育の記事を

書いています。


金融教育とは、お金の知識と判断力を養う勉強です。


近年、高校生の家庭科の中でも、取り入れられています。


今回は、お金の理論と現実の違いについてお話しします。


  教科書の理論


水は、100度で沸騰すると、理科の教科書に書いてあります。
 
 
 
 
教科書は科学的根拠に基づいた理論を説明してくれます。
 
確かに理論は正しいです。
 
 

 



しかし、実際にお湯を火にかけると、沸点が100度からズレることがあります。

鍋からミネラルが出て、沸点が動くこともあるでしょう。  

高い山に登って、お湯を沸かせば、気圧の影響を受けて、沸点は変わります。

教科書は、水が純水(H2O 以外
の不純物がない状態)であることなど、現実社会ではあり得ない条件の元で理論を説きます。
 

ですから、

どんなに理論が正しくとも、現実社会でそれを使うときは、注意が必要です。


  相場のことは、教科書ではなく、相場に聞け


まずは、FPが扱う経済から。


相場は相場に聞け、

という格言があります。

 

相場は、人間の思わくがあり、いつも合理的な選択がされるとは限りません。

 


 

例えば、経済の教科書には

「インフレーション(一般物価の上昇)は、好景気のときに起きる。」

と書いてあります。
 

2022年から続くインフレーションで、米国企業は、2023年に入り、人員削減をしています。好景気なら、こんなことはしなくても、良いはずです。

 

もちろん、金融緩和の長期化など、インフレの中での不景気を説明する要因は有るかもしれません。

 

でも、多くの一般人に、こんな難しい理論は、現実世界で変化する相場を相手にする上で、あまり役に立たないでしょう。

 

それより、その企業の株価がインフレで上がるのか、下がるのかを具体的に考えたほうが有益です。

 

消費財の会社のようにインフレが売上向上に繋がる会社もあるでしょう。その一方で、ITや建設業のように、人件費の上昇で利益が圧迫される会社もあるでしょう。

 



  介護に正解なし



もう一つ、介護業務から。


介護に正解無し、

という格言が福祉業界にあります。

 


 

昨日も、ある女性高齢者が、

ある若い男性介護士に入浴介助をしてほしい!

とリクエストしていました。



昨今の「利用者本位」の理論に基づけば、希望を叶えてあげるのも、一つの考えです。

でも、「高齢者施設は、ホストクラブじゃねーんだぜ。俺のプライドは傷つけられた。」

と、その若手介護士が主張すれば、その意見も、尊重されるべきだと、私は思うのです。

 



相場も介護も相手は生身の人間。

理論は大切だけど、それに縛られ過ぎては、現実の生活は、不便です。
 

FPと介護助手の二刀流を活かして、世の中の現実にあった解説を、これからも続けていきたいと思います。

 
 


(ファイナンシャルプランナー、日本FP協会CFP認定者、介護職員向け実務者研修を修了)


【関連記事】
コチラ↓も、あわせてご覧ください。

FP兼介護助手の二刀流という働き方

 

 

 
 

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※ここに書かれているのは、筆者個人の体験談と感想です。実際の介護助手の仕事は、個々の施設によって異なることをご了承下さい。