ずいぶん前置きみたいなのが長くなってしまいましたが、



「オンラインゲーム」というものがほとんど未経験の私は、ダウンロードするときからドキドキわくわくしっぱなしでした。



アカウントを作っているときも、キャラクターの名前をつけたときも、髪形を決めるときも。



なんだか、自分自身でファンタジー世界に迷い込むような。



チュートリアルみたいなものを読み進めながら、こみ上げてくる期待でほほが緩んだのを覚えています。



2週間の無料キャンペーン期間だったので、2週間で続ける気になれば、続ければいいよ。とひなのは言いましたが



私はもうこのチュートリアルの時点で、「ああ、これはやめられそうにないな。」と思っておりました。



スタートするとすぐ、ひなのからWIS(その人にしか聞こえないメッセージ)がきて、早速レベル上げと転職を行うことになりました。



ひなのはもうずいぶんレベルが上がっている状態の2次職で、回復やサポートを得意とする聖職者・プリースト



ひなのが叩いた敵を叩いて、サポートされながらちゃくちゃくとレベル上げ。



転職するまではほんとうにあっという間で、ノービスだった時間はものすごく短かったです。



今でこそわかりますが、ひなのがいない状態で一人オンラインゲームを始めていたら、この転職の段階で飽きてしまっていたような気がします。



マジシャンに転職した後、ひなのが「たまり場に案内するね^^」と、ひなのがマスターをしているギルドと、その同盟ギルドのたまり場に案内されました。





「やー、ひなちゃんその子はー?」


「さっき言ってたリア友ですよー^^」


「宜しくお願いしますー><」



無難な会話をしながら、なぜか初心者であることを告げると次々に装備アイテムをいただきました(笑)



そこではじめて会ったBS♀キャラクターに本当にいろいろなことを教えていただきました。



今でも「師匠」と呼び仲良くさせていただいております。



その人、実はメインはプリースト♂キャラクターで、リアルでは男性。



その時「ああ、リアルが男性でも女の子キャラクターって作れるんだー」と当たり前ではありますが妙な感覚を覚え



キャラクターが女の子であっても中身が女とは限らないことを知りました。



その時たまり場にいた数名の中で



穏やかな話口調で話しかけてくれた、かわいらしいアルケミストの♂キャラクター



装備品は真っ赤なリボンにほほ紅



きっと彼も、見た目は♂キャラクターだけれど、中は女の子なんだろうなぁと思っていました。



彼のキャラクター名は「クラシカル・アリス」



私が酷く傷つけてしまうことになる、優しくてかわいらしい、正真正銘“男の子”の名前でした。




参加中:にほんブログ村 恋愛ブログ ネット恋愛へ

その頃から「ネット恋愛」自体はありだと思っていました。



というのも、その頃の好きだった人の「彼女」というか「本命」がネットで知り合った方らしく。



よくその話を聞いてました。



わかりやすく言えば、私はその人の2番目の女だったわけです。



6つ年上でパソコンの講師をしてました。



そこのアシスタントのバイトで知り合い、



兄のような妹のような



友達のような恋人のような



いつの間にやら2番手になってました。



その本命の彼女さんがなかなか曲者でして



出会いの方法は、



お絵かき掲示板で彼を見つけ、メッセージを送り、mixiでマイミクになり、彼女の座についた。



まぁ、積極的。




性格も見た目も、ほんとに可愛らしいんですが



リスカ+ロリータ+境界例+浮気性といわゆるメンヘラさん



挙句の果てに遠距離恋愛。




相手に疲れていたんでしょう。



気軽にちょっかいの出せるような子供がよかったようです。



半年ほど、ちょいちょい家に招かれ、リラクゼーションアイテムのごとくそばに置かれましたが、



キス以上のことをされることもありませんでした。



「恋人」ではないからと、子ども扱いされていたのでしょうが。



同時に大事にされていたのだと、今なら思えます。



「いしゃだけは綺麗でいてよ」と



初体験年齢が年々低くなる中、いまどき処女崇拝も何もないでしょうに。



呆れもしました、本命になれないことを泣きもしました。



けれど、それを望まれるなら、そうあろうと思える程度に、私はあの人が好きでした。



兄のように妹のように



そんな恋愛の形を許容するには私は子供過ぎたけれど



紛い物の恋愛でも、そばにいられることが幸せでした。



その「本命」の妊娠と、婚約が決まるまでその関係は続きました。



参加中:にほんブログ村 恋愛ブログ ネット恋愛へ

当時のいしゃについて。



パソコンについてとかも書こうと思いましたが


今も昔もパソコンはよくわからないです。



オンラインゲーム開始当時のいしゃのスペック

使っていたパソコン


ノートパソコン(WindowsXP)


年齢


短大1年生の冬(2月か3月くらい)


身長


15*センチ


体重


4*キロ


バイト


近所のスーパーのレジ子


髪型


腰まで届く長く緩い茶髪


見目


高校時代はいわゆるオタクっぽかったのですが(´ω`*)


短大に入ってあか抜けました(多分)。


根が田舎者なのでそんな派手な感じではないです(-ω-;)


多分


『どこのクラスにも一人はいた大人しくて目立たない女子』な感じです。

ただ、顔立ちが幼いせいか、よく『高校生?』とか『中学生?』とか言われてました。


実は今も言われます。


恋愛


何故かこの頃、モテ期フィーバーで何人かに告白されてしまいました。


が、なかなかピンと来なくてお断りしていました。


『友達』だと思っていた人に告白されることが多く、


『友達』の枠に入れなくなったようで、寂しかったです。


お陰で好意を示してくる男性が一時期すごく苦手で( p_q)


1回付き合ってみましたが2週間でお別れしました。


しょんぼり(´・ω・`)


オン


その頃、高校の頃からやってたHPは多忙のため閉じていました。


ファンタジーな世界が大好きで、絵とかちょいちょい描いてました。


小説みたいなものも書いてました。


オンラインゲームでは「魔法使い」に憧れて、


ウィザードを作成することに。

なんでも、ひなのがオンラインゲームをはじめたのは、もともとその人からの誘いがあったそうです。




けれどだんだん「ただの友達」の枠に収まらない彼の言動に付き合いきれなくなり、一緒にオンラインゲームをはじめ、彼とも交流のあった『さな』と二人、「もう関わらないでほしい」と伝えたそうです。








「あなたも、裏切るのですか。




 身内で結託し、知らないところですべてを決めて、弁解さえ許さずに、私を裏切るのですか。」








その言葉がさす人物は、さなのことでした。




そして、その頃から、彼は別人のふりをしてひなのに近づいたり、ひなのと交流のある複数名の女の子に、メールを送ったりを繰り返していたそうです。




その事実をひなのから話を聞いたとき、もう言葉が出ませんでした。




彼からのメールとひなのの言葉の印象があんまりに違いすぎ、それはとても同じ物事をさしているようには思えませんでした。




彼はこうも言いました。




「話を聞いてもらううちに、いしゃさんに惹かれてきました。」




冗談だと流したその言葉が急に恐ろしくなり、その時に、残っていた彼から来たメール、彼に送ったメールをすべて消しました。




インターネットという顔の確認のできない場所を、そして別人になりすますことのできる環境を、




あらためて恐ろしく思いました。






「ひなちゃん、そのオンラインゲーム続けるの?」




「うん、もう話しかけてこなくなってきたし、大丈夫だから。」





彼が私にコンタクトをとってきたことを知り、深く憤っていましたが、彼を原因として自分の好きなものから離れるつもりはないようでした。




私は急に不安になりました。




もともと、ひなのは「男性」とのやり取りが得意なほうではありません。




高校はほとんど女子クラス、大学も芸術関係で男性と関わる機会など数えるほど。




一度二人で遊ぶことを誘われ、出向くと人気のない神社で突然抱きしめられたそうです。




それは、どれほどの、恐怖だったでしょう。




「…私も、やってみようかな…」




もし、半年前に、彼女の誘いに乗ってゲームを始めていたら。




彼女の力になれていたはずなのに。




もちろん、彼女が心配だっただけでなく、好きだったSS書きの人がやっていて、興味がわいていた。という心境の変化も理由にありましたが、とにかく、今度は、ひなのがストーカーなんかに遭ってる時に、すぐに相談にのれるように。




助けてあげられるように。




ひなのに教えてもらいながら、私はそのゲームの公式HPから、ゲームをダウンロードしました。




これが、私がオンラインゲームをはじめた理由でした。




参加中:にほんブログ村 恋愛ブログ ネット恋愛へ

「いしゃんネトゲの○○って知ってる?」




「なにそれ??」




小学校以来の親友であった『ひなの』が久しぶりにご飯に行ったときに持ち出してきた話題




ネットワークゲーム




wikiによりますと




『コンピュータネットワークを介して専用のサーバや他のユーザーのクライアントマシン(パソコン、ゲーム機など)と接続し、オンラインで同時に同じゲーム進行を共有することができる遊びを指す。』




とのことです。




このところちょくちょくCMもやってるメイプルストーリーとかマビノギみたいなものですね。




なんでも、一緒に遊ぶ友達がいないからやってくれる子を探しているとかなんとか。




短大1年だった私は、特にゲームに興味がなく、そのころ使っていたデスクトップが98であったため、彼女の誘いはとりあえず流し、自分は当時管理していたHPの更新ばかり熱心にやってました。






それから半年近く経ったある日、そのHPのWeb拍手にメッセージが届きました。






「あなたの詩に共感しました。




 メールでお話したいんですがいいでしょうか?




 メールアドレスは○○○○@ne.jpです」








BBSならともかく、こういった内容のメッセージをいただくことが珍しかったのですが、特に何も気にせずメールしました。




メールの内容はまぁたわいのないものだったと思います。何故かだんだん恋愛方面へ傾いていきます。




要約すると




「女の子に酷い振られ方をしてへこんでいる。慰めてほしい。」




メッセージもらった時点で勝手に女の子だと思っていたので、オトコノヒトだったことにもびっくりしました(゜д゜;)




HP上の詩関係ないんかーいヘ(゚∀゚*)ノ▼"




PCのメールで、普通に話を聞いて慰めてたんですが、なんか、ちょっと、おかしい。




その「酷い振り方をした女の子」が、私のよく知っている人物に似ている。




「天然」で「小さく」て「笑うとえくぼが出来る」




そんな、誰にでもあるような特徴でしたが。




これはひなののことを言ってるんだと思いました。




何故、ひなののHPのリンクにある私のHPに来たのか、そして何故コンタクトをとったのか。




わざと?




まさか、知らずに?




私は彼に言いました




「もしかしたら私はあなたのいう女の子とリアルで知り合いかもしれません。




 だから、相談をするなら、私にはしないほうがいいと思います。」




彼は私に言いました




「あなたが彼女のリアルでの友人であることは知っています。




 でも彼女についてよく知っているあなたに聞いてほしいのです。」








こんなに彼女を愛していたのに




こんなに彼女を大事にしたのに




私は間違っていたんでしょうか。








彼は悩んでいました。






自分が悪かったのか、彼女が悪かったのか。






「ネットでの恋愛」という誰にも相談できない環境で。




ただ第三者の意見がほしくて、私に話しかけていました。






少しだけ戸惑いましたが、彼とのメールを続けることにしました。






何度かメールのやり取りをした後、忙しい時期と重なり何日もメールの返信が出来ませんでした。




PCを立ち上げると、彼からのメールが、2件。




1件目は通常通り、ひなのとの恋愛についての相談。




2件目は、私が返信をしないことへの叱咤でした。




忙しかったとはいえ、返信が遅れていたことは事実ですから責められてもしかたないと思いました。




けれど、ある一文が気になりました。




「あなたも、裏切るのですか。




 身内で結託し、知らないところですべてを決めて、弁解さえ許さずに、私を裏切るのですか。」




あなたも。ということは、私以外にいたということです。




ひなのと「身内で結託」し彼を「裏切った」、誰か。




2件目の彼のメールには鬼気迫るものもあり、その半分が自分を傷つけ、振ったひなのへの中傷と、返信をしない私への非難でした。




とりあえずその場は謝りましたが、ひなのへの中傷をこれ以上続けるなら、彼女の友人として許さない旨も伝えました。




2件目の彼の変貌。




それからしばらく経ち、彼からはメールがこなくなりました。





そのことを訝しがっていた私は、躊躇いつつひなのに尋ねました。








「ひなちゃん、最近彼氏と別れた?」












「え?」












「私彼氏いたことなんてないよ^^;」












愕然としました。





どういうこと。




ひなのに彼氏がいたことがないとしたら




付き合っていたという彼は、振られたという彼は




いったい誰なのか。














彼は、ひなののネット上のストーカーでした。




続きます。




参加中:にほんブログ村 恋愛ブログ ネット恋愛へ