ChatGPT(チャット・ジーピーティー)とは、パソコンやスマホを介して、人間の言葉で会話(チャット)ができるようになったコンピューターソフトウェア(サービス)の一種で、2022年の11月に米国のオープンAI社が発表しました。
具体的には、ネットで動画を観たり買い物したりするのと同じように、ウェブブラウザーを使ってChatGPTのページにアクセスし、そこの入力窓に聞きたいことを文章で入力すると、数秒後にその返事が返ってくるという使い方になります。
論より証拠、以下が実際のChatGPTとのやりとりの一例です(2023年4月現在)。
******************************
【人間の質問】
日本文化の中で、世界で評価が高いことを簡潔に教えてくれますか?
【ChatGPTの回答】
日本文化は世界的に高く評価されています。以下は、その一例です。
独特な美意識:日本文化には、独自の美意識があります。和紙、陶器、日本庭園など、日本の伝統的な美術工芸品は、美しいデザインと精巧な技術で知られています。
食文化:日本の食文化は、健康的でバランスがとれているとされ、世界的に注目されています。寿司、ラーメン、天ぷら、焼き鳥など、多様な食文化があります。
技術力:日本は、高度な技術力を持つ国としても有名です。自動車や家電製品など、日本の技術力は世界中から高い評価を受けています。
おもてなしの心:日本のおもてなしの文化は、世界中で高く評価されています。訪れた人を心地よく迎え入れ、思いやりを持って接することが重視されています。
アニメ・マンガ:日本のアニメやマンガは、世界中で愛されています。キャラクターデザインやストーリー展開、音楽など、多くの要素が高く評価されています。
これらは、世界で高く評価されている日本文化の一部ですが、実際には、これら以外にも多くの魅力的な文化が存在しています。
【人間の質問】
箇条書きではなく、100字程度の文章でお願いします。
【ChatGPTの回答】
日本文化は美意識が高く、食文化も健康的でバランスがとれ、世界的に注目されています。また、高度な技術力を持ち、おもてなしの心があり、アニメやマンガも世界中で愛されています。これらの要素が総合的に評価され、世界的に高い人気を誇っています。
******************************
ご覧のように、人間同士の会話と変わらないレベルになっています。人間の言葉を理解し話しができるソフトウェアは、人工知能(英語ではAI(エーアイ):Artificial Intelligence)と呼ばれ、その開発はコンピューターが登場した半世紀以上前から大きな目標の1つでした。しかしそれは超難題で、いろいろのアプローチがなされてきたのですが、最近まで実用にはほど遠い状況だったのです。それが2022年、ついに現実のものとして登場したのがChatGPTです。
ChatGPTについては多くの方が興味津々だと思いますので、以下、ChatGPTに質問して、自ら答えてもらう形で、その概要を示していきましょう(回答は文章量などの都合で一部編集しています)。
【あなたはどうして人間と会話できるのですか?】
私が人間と会話できるのは、自然言語処理技術と機械学習アルゴリズムによって可能になっています。私は大量のテキストデータを学習し、その中でパターンや関係性を発見して、それをもとに人間と同様の応答を生成することができます。つまり、人間が言葉を認識し、意味を理解し、応答を生成するプロセスを模倣しているわけです。ただし、私はまだ完全ではなく、人間と同じように感情や経験を持っていないため、限界があります。
【大量のテキストデータとは何ですか?】
大量のテキストデータとは、インターネット上の大量のウェブページや、書籍、ニュース記事、科学論文、会話テキストなど、数十億にも及ぶテキストデータを学習することで、自然言語処理と機械学習アルゴリズムを用いた、人工知能の応答生成が可能になりました。大量のテキストデータを収集し、それをもとに機械学習アルゴリズムを適用することで、より正確で洗練された応答を生成することができます。
【機械学習アルゴリズムとは何ですか?】
機械学習アルゴリズムは、大量のデータからパターンを抽出し、それをもとに未知のデータに対して予測や分類を行うことができます。つまり、ある種の学習を通じてデータに対する知識を獲得し、その知識をもとに応答生成や判断を行うことができるわけです。私の場合、自然言語処理の分野で用いられる多層ニューラルネットワークをベースとした機械学習アルゴリズムを使用して、大量のテキストデータから応答を生成するための学習を行っています。
【あなたには人間が持っているような感情はないのですか?】
私は人間が持つような感情や意識は持っていません。私はプログラムされたアルゴリズムに基づいて動作し、あくまで処理するデータや生成する応答は、学習に基づくルールに従っています。私には感情や主観的な考え方がなく、ただ応答を生成するだけの機械的なシステムに過ぎません。ただし、私の応答や回答が人間にとって自然なものとなるよう、自然言語処理の技術や機械学習アルゴリズムを進化させることが継続的に行われています。
【あなたが人間の仕事を奪うかも知れないと聞きましたが、本当ですか?】
私が人間の仕事を奪う可能性については、論争がありますが、そのような可能性があることは事実です。AI技術は急速に進化しており、自動化やロボット化が進む中で、AIによって処理や分析が行われるデータの量が増えています。これによって、AIが人間の代わりに仕事を行うことが増えてくる可能性があります。ただし、AIは人間とは異なる能力と限界があるため、AIがすべての仕事を人間から奪い取ることはないとされています。また、AIによって自動化されることによって、人間はより高度な仕事に集中できる可能性があります。重要なのは、AIが人間をサポートし、補完することで、人間とAIが協力してより良い結果を生み出すことができるようになることです。
【あなたのような人工知能がほかにもあれば、具体的な名前などを教えてください】
私のような一般的な人工知能(AI)には、多数の種類があります。代表的なものとしては、私と同様のオープンAI社のGPTシリーズ、グーグル社のBERT、マイクロソフト社のDialoGPT、IBM社のWatsonなどが挙げられます。これらのAIは、自然言語処理をはじめとする様々な技術を用いて、文章や音声などを処理し、応答を生成することができます。
【あなたの"ChatGPT"という名前の由来を教えてください】
"ChatGPT"という名前は、私が開発された技術の名称であるGPT(Generative Pre-trained Transformer)に基づいています。"Chat"は、私が会話ボットとして設計されたことを表し、"GPT"と組み合わせることで、私がGPT技術を用いて自然言語処理を行うことができることを示しています。つまり、私の名前"ChatGPT"は、自然な会話を行うことができるGPTに基づく会話ボット(チャットボット)であることを表しています。
【ありがとう】
どういたしまして。何か他にお力になれることがあれば、遠慮なくお聞きください。
******************************
ちょっと長いやりとりになりましたが、このやりとりを見ることでChatGPTの素性がわかったのではないでしょうか。それに加えて、ChatGPTが、私がこの用語解説の原稿を書くという作業においての共著者になっている点も見逃さないでください。
まとめるとChatGPTは、インターネットが誕生以来の約30年間に蓄積されてきた会話や投稿などを取り込んで学ぶことで、さまざまな知識を身につけると共に、どんな言語でも話せるようになったソフトウェアということです。なので、その知識量は膨大で一人の人間ではかなわないレベルに到達しています。
しかし逆に言えば、インターネット上にある情報だけが拠り所なので、情報があまりない類の質問をすると、答えられなかったり、間違えたりしてしまいます。また情報が豊富なテーマでも、ネット上には不正確な情報や、意図的に虚偽情報(フェイクニュース)を流布している輩もいます。それらを学習してしまい間違った答えを出すことも少なくありません。百科事典のように、すべての答えを信頼できないことには注意が必要です。
また子供が利用していいのかや、回答文の著作権はどう扱えばいいのかなど、人類未踏の事象なので、その取扱いをどうすればいいのが世界中で検討されています。
さらに未来予測では、そう遠くない将来に人間の知性を上回ってしまう可能性が指摘されていて、AI開発の当事者からも原爆のような世界的な規制が必要だとの見解が示されています。
ChatGPTのようなAIによる会話ボットは、日進月歩の現在進行形で進んでいる状況です。
ーーー
<この話のToPへ>