新編・伊勢物語 第3672段 夕涼みの風情は遠き過去か 星原二郎第3672段 夕涼みの風情は遠き過去か 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和8年8月の上旬の或る日の夕方 エアコンの効きたる室内より出て 歌を 夕涼みと 云ふ季語すでに 死語ならむ ほとぼり冷めぬ ベランダに喫(す)ふ と詠み、国宝の絵画の「夕涼み図」の風情が 無くなりたる現代日本を嘆きけり。 それにしても今年の夏の暑さは異常にて これも地球温暖化の影響にて その原因は人類なれば嘆きは深く まう手遅れかとぞ覚えけり。