新編・伊勢物語 第3629段 中村玉緒に捧げる挽歌 星原二郎第3629段 中村玉緒に捧げる挽歌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和8年6月13日の新聞の記事にて 女優の中村玉緒の86歳にて肺炎のため逝去を知りて 挽歌を 玉の緒の 絶えたる玉緒 今ごろは 勝新太郎と 睦まじくゐむ と歌を供養に捧げけり。 初句の「玉の緒」とは元は「魂(たま)の緒」にて 大和言葉の古語にて、その意は命のことと同義なり。 彼女は夫である勝新太郎の亡き後 多額の借金を懸命に働き返済したる偉丈夫の女優とぞ覚えての作なり。