第3535段 リアリティある人魚の木乃伊を見て
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和8年3月12日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
贋作の 人魚の木乃伊 作る技
たけたる者を 褒めてよいのか
を事前に提出し臨みけり。
歌の心は某日、或るテレビ番組にて
欧州の博物館に日本製の人魚の木乃伊が
約10体ほど保存されてゐる事を知り
そしてそのどれもが実在するはずの泣き出す人魚なれども
リアリティある出来映えにて驚きての作なり。
それを制作したる日本の職人の腕前は実に見事の一言なり。
されど、実在せぬ人魚なれば結果として人を騙すなれば
その事を糺すがための作なり。
而して、歌会での評価は芳しからず。
賢明なる読者諸兄の判断をお聞かせ願ひ申し上げ候。