新編・伊勢物語 第3460段 年賀状を受け取り読みて 星原二郎第3460段 年賀状を受け取り読みて 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和8年1月1日の朝 年賀状の束を受け取り 目を通し歌を 年賀状に 書き添ふ近況 報告も 老いの嘆きか 寂しからずや と詠み、最盛期の半分近くまで減りたる年賀状の束を眺め 嘆息をつきけり。 下の句の感慨は「寂しいことであることだ」の文語表記にて 差し出したる側であるその男もまた然りなり。