第3413段 設楽の姥彼岸桜 その10
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』291号に
【設楽の姥彼岸桜】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その10首目の作は
群れて咲く 桜美し ひともとの
桜なほよし 巍然とたちて
桜は人により群れ桜か、ひともと桜か
好みはそれぞれ
高遠の高遠桜、弘前城の桜、吉野の山桜などは群れ桜の代表にして
甲斐の神代桜、根尾の薄墨桜、宇陀の又兵衛桜、飛騨の荘川桜などが
ひともと桜の代表と言えへやうか。
それらに勝るとも劣らない名桜なり。