第3376段 華胥から目覚めて微熱あれば
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年10月5日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首、次の歌
微熱あり すは熱中症か コロナかと
華胥から目覚め 脳裡をよぎる
を事前に提出し臨みけり。
※「すは」とは突然の出来事に驚いたる時に発する言葉にて
口語では「あっ」に当たる文語なり。
※「華胥」とは午睡、つまり昼寝のことなり。
歌の心は、或る夏の日の午後の発熱を詠みたる歌なり。
発熱は程なく下がり、胸をなでおろしけり。
而して、歌会での評価は用語に対して理解を得ることなく
低き得点にとどまり無念なり。