新編・伊勢物語 第3353段 奇を衒ふ作ばかりの歌人に対して 星原二郎第3353段 奇を衒ふ作ばかりの歌人に対して 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年9月の中旬の或る日 或る短歌会に所属する歌人の歌に 呆れて歌を 奇を衒ふ 歌ばかりなれば 早晩に 陸な死に方 しないと忠告 と詠み、歌は言葉の神である「言霊」の司るものにて 長生きを願ふなれば作風を改めるべし と忠告せししかど改める素振りなど 微塵も見ることが出来ねば 「勝手にどうぞ」と印籠を渡しけり。