第3270段 『相対性理論の敷衍による』20
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和7年5月22日
その男の所属する立春知立短歌会の
五年ごとに発行する合同歌集の今回版の
『池鯉鮒Ⅳ』に『相対性理論の敷衍による』と題した
連作45首を発表し評価を世に問ひけり。
その連作の第20首目は
陰徳に 陽報ありと 知りいつつ
積み重ねしは 罪の数々
陰徳とは俗に「陰徳あれば陽報あり」の慣用句の
人知れず善行を積みたる者は必ずや良き報ひが現れる
を踏まへての作にて、下句は≪TUMI≫の韻を踏みたる作なり。