新編・伊勢物語 第3165段 年末年始にあたり過去を振り返る 星原二郎第3165段 年末年始にあたり過去を振り返る 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年2月になりてから 年末年始を振り返り 歌を 去年(こぞ)今年(ことし) 否応なしと 知りゐつつ 振り返りみて 頬杖を衝く と呟くが如くに詠みけり。 江戸末期の戯曲作家の近松門左衛門の俳句に 「定めなきこの世の定めの大晦日」があり 内容は通じゐるとぞ覚えての作なり。