新編・伊勢物語 第3141段 雑草の根の持つ根性 星原二郎第3141段 雑草の根の持つ根性 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年1月の下旬の或る日 ふるさとの豊川市へと行き 先祖代々の墓参りをして 墓石の周りの雑草除去して歌を 引き抜かれ 捨てられ墓の 雑草(あらくさ)の 根ゆゑ根性 有りて生きむとす と詠み、前回に抜きたる雑草のしたたかに生きゐる様を認め 生命力の強靭さに目を瞠りけり。