新編・伊勢物語 第3130段 今年も歌会始めは落選 星原二郎第3130段 今年も歌会始めは落選 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和7年1月の中旬の或る日 皇居での新年の恒例の行事の「歌会始めの儀」に 応募せしが今年も入選の通知は来たらず 歌を 皇居での 歌会始めの 落選は 三十年に及び いぢけずにゐる と詠み、無念さを噛み殺し平静を装ひけり。 されど本心は極めて無念残念なり。