第3109段 言ひ寄りて肘鉄を食らふ歌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年12月17日
信濃の国は塩尻市にて開催の
第38回 全国短歌フォームin塩尻 に6月上旬の候に
まう一首、題詠「橋」に次の
言ひ寄らば 肘鉄食らふが 落ちにして
安見児得たる 鎌足思ふ
この作を投稿し吉報を待ちけり。
而して、12月になりこの日、その作品集が届きければ
開けどもどの入選作品に見当たらねば甚く落胆せり。
※安見児とは万葉集巻第二巻の95番の
「内大臣藤原卿、采女安見児を娶きし時作る歌一首 の
われはもや 安見児得たり 皆人の得難にすとふ安見児得たり」の
安見児のことなり。鎌足とは後の藤原氏繁栄の祖を築きたる
95番の作者の藤原鎌足卿のことなり。
而して、歌の心は若き日の高嶺の花の女性を望みての
感慨の作なり。