新編・伊勢物語 第3017段 宇陀の又兵衛桜 其の⑰ 星原二郎第3017段 宇陀の又兵衛桜 其の⑰ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年9月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』286号に 【宇陀の又兵衛桜】と題し連作17首を発表し 評価を世に問ひけり。 その17首目の作は 一年に 一桜と決め 巡りゆく 老いゆくわれの 命みちびく その男の近年の春の習慣となりたる行動なり。 而して、来年はどこの桜と出会へるにや? その男の自身の命を嘉(よみ)しての詠草なり。