新編・伊勢物語 第3016段 宇陀の又兵衛桜 其の⑯ 星原二郎第3016段 宇陀の又兵衛桜 其の⑯ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年9月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』286号に 【宇陀の又兵衛桜】と題し連作17首を発表し 評価を世に問ひけり。 その16首目の作は 出会ひなり 春巡り来て 咲く桜 老いゆくわれに 従へと宣(の)る 老桜と老境に入りゆくその男との 魂の交流なり。 肖(あやか)れ! 肖(あやか)る! の応答を詠みたる作なり。