第2995段 浮かび消えたる歌を悔やむ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年8月下旬の或る日
歌の創作にヒラメキのあれど
手許に書きとどめる紙と筆記具のなければ
頭の中にメモせしつもりがその数分後には
きれいさっぱりと消え失せたれば
嘆きて歌を
消え失せし 言葉悔やめど 仕方なし
逃した魚は 勇魚クラスぞ
※勇魚とは鯨の古語なり。
釣りの世界での言葉に
「釣り逃がしたるは大魚!」あれども
鯨クラスとはいささか大袈裟なれども
誇張は太公望と同じとぞ覚えけり。