第2957段 連作【寓歌】 その13 高倉健と武田鉄矢のやり取り
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年6月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』285号に
【寓歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その13首目の作は
ジタバタと この期に及び 足掻くとは
「ミットも無い」と 鉄矢へ健さんが言ふ
この歌の心は映画の山田洋次監督の「男はつらいよ」と
並んで代表作の一つである『幸福の黄色いハンカチ』の中で
武田鉄矢の演じる若者が桃井かおりを下手に口説く折
高倉健が「そういふのは田舎のキャッチャーぢや」つまり
「みっとも無い(ミットも無い)事はやめろ
と諌める場面でのセリフよる生まれ出でたる作なり。