第2832段 連作『慣用句の歌』其の拾 弱り目に祟り目
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和6年2月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』284号に
【慣用句の歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その10首目の作は
弱り目に 祟り目の今日は あきらめて
早寝し明日の 佳き日を恃む
悪しき時には悪しき事が重なる事は往々にしてあり
多くの人の経験するところとぞ覚えての作なり。
而して、かかる時の最善なる対処法はただ
過ぎるのを待つのがよく
その男の経験より生まれ出でたる作なり。