新編・伊勢物語 第2831段 連作『慣用句の歌』其の玖 百薬の長 星原二郎第2831段 連作『慣用句の歌』其の玖 百薬の長 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和6年2月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』284号に 【慣用句の歌】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その9首目の作は 酒こそは 百薬の長と いふなれど 吞兵衛どもの こじつけならむ 古来より酒は百薬の長と称され また、酒は天の美禄とも 憂ひを払ふ玉箒とも言い古されしかど 全て酒好きなる者共の発想とぞ覚えての作なり。