第2755段 その男が死んだなら誰が泣くか
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年12月16日
刈谷市文化協会所属の短歌部会の
月例歌会に次の歌を
死んだなら 裏の松山 蝉が鳴く
五木の子守唄の 歌詞が身にしむ
事前に提出し臨みけり。
歌の心はその男の死後の葬儀の場面を想定しての作にて
その男が死んだなら…誰が悲しんで、泣いてくれるのかを
想像すると、人間ではだれも悲しんで泣いてくれる者など
一人も居ないよ、ただ夏なれば、蝉が鳴くだけ
哀れさ、悲しさ、この歌詞に極まりけり。
との思ひより生まれ出でたる作なり。
而して、歌会での評価はその意図を理解されず
得点とならず無念なり。