第2679段 映画『こんにちは母さん』
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年9月下旬の或る日
映画『こんにちは母さん』を鑑賞し
歌を
エンドロール 見終はり席を 立ちにけり
山田洋次に 笑ひて泣きて
主演は勿論、吉永小百合
息子役には大泉洋
そして監督は山田洋次
おん歳92にして衰へぬ創作への意欲に
大いに驚きつつ更には今後の制作に期待を寄せけり。
難点を敢て申せば吉永小百合は日本を代表する大女優なれど
代表作はといへば『キューポラのある街』にて
その後の数多の映画はそれを凌ぐに至らぬ点が
残念とぞ覚えけり。