第2655段 媚びへつらふ事の見苦しさ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年9月の上旬の或る日
テレビの美食の食材の取材の場面を見て
歌を
何回も 頭を下げて 挨拶は
美風に非ず 媚びずともよし
取材を受ける側としては無費用にして
絶大なる宣伝効果の期待出来る人気のグルメ番組なれば
感情として気持ちは理解できるのであるが
映画「幸福の黄いろハンカチ」の中で
高倉健が武田鉄矢の桃井かおりに迫るのをみて
さう云ふのを「田舎のキャッチャーと言うのや」
武田鉄矢「どういう意味ですか?」
高倉健「みっと(ミット)もない」
NHKの「ぶらタモリ」の同行のほとんどただ
笑ふだけの女性アナウンサー
同じくNHKの「さらさらサラダ」の
イタリア料理を紹介する女性料理人の過剰なる笑顔もまた
田舎のキャッチャーよろしく「みっと(ミット)もない」
とぞ覚えけり。