新編・伊勢物語 第2647段 友人の加齢臭に 星原二郎第2647段 友人の加齢臭に 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年8月の下旬の或る日 老境の歌の友と会ひ 近寄りて会話し 歌を 言ふべきか 言はざるべきか 加齢臭 友より感じ 結論が出ぬ 而して、加齢臭のみならず口臭もありて 老いなれば致し方無しとは思へども 判断に迷ひ悩みけり。 更に言へば「他人のふり見てわが身を直せ」の 慣用句の如く、その男の加齢臭と口臭や 如何にと脳裡を過りけり。