新編・伊勢物語 第2644段 四万十川の鮎手づかみ漁 星原二郎 | isemonogatari2のブログ

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第2644段 四万十川の鮎手づかみ漁

 

昔、男ありけり。今も男あり。

その男、令和5年8月下旬の或る日

NHKのBS放送の昭和期の番組の『新日本紀行』の

【四万十川に生きる】を観て

歌を

 

四万十に 川漁あまた ありしかど

  鮎手づかみ漁 信じ難しも

 

その鮎手づかみ漁とは夜間の真っ暗の四万十川に

パンツ一丁にTシャツ、腰に漁獲用の魚籠を下げ

顔を水面上に出し両手でもって、鮎を掴むといふ

超原始的にてシンプルで超高度なる技術力を必要とする漁にて

名人ともなれば数時間のうちに数十匹をも捕まえる漁なり。

而して、当時は何人かの鮎手づかみ漁をおこなふ者ありしかど

令和のこんにちにたは絶えたる漁法とのこと。

日本の伝統の技術の途絶を惜しみけり。