新編・伊勢物語 第2584段 根尾の淡墨桜 其の拾肆 星原二郎第2584段 根尾の淡墨桜 其の拾肆 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年6月5日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』281号に 【根尾の淡墨桜】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その14首目の作は 淡墨の 色と変はりて 散りてゆく 様も見たしよ いつかまた来む その男の行きたる時はまさに満開の時期にして その名前の由来の散り際を望み願ひての抒情なり。