新編・伊勢物語 第2565段 紀伊半島の山々を望み見て 星原二郎第2565段 紀伊半島の山々を望み見て 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年5月の下旬の或る日 伊勢の国は多気町にあるVisonの本草湯へと行き 更にまう一首、歌を 重畳の 紀伊半島の 山脈を 遥かに望み あくがれて行く その男のその日の気分は古代の大英雄である 日本武尊の心境に近いものを宿しゐての抒情なり。 具体的には山また山あり、山の向かうにまた山あり にて時空を超えて古代の英雄にして詩人と 心を通はせて作なり。