新編・伊勢物語 第2547段 人生の色々なる道 星原二郎第2547段 人生の色々なる道 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年5月の中旬の或る日 かつてよく読みたる種田山頭火の俳句の 「まつすぐな道でさびしい」が突如として 思ひ浮かびて 歌を 回り道 寄り道こそが 人生を 面白くする 要因ぞ その男、これまでの人生を振り返り見れば 確かに回り道に寄り道に道草が多く けもの道をば歩み来たらずをよしと諾へり。