第2514段 その男の歌の師の石田圭介先生を讃へる歌 其の壱
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年4月2日発行の
明治期の歌人である落合直文を祖とし
与謝野晶子、鉄幹夫妻により広まりたる
日本浪漫派の「桃の会」の発行するその季刊誌
『桃の会だより』52号に
『石田圭介先生を敬ふ15首』と称したる
連作を掲載発表しその評価を世に問ひけり。
その一首目の歌は
徳高き 石田先生に 導かれ
桃の花道 歩み来たりぬ
而して、今や日本浪漫派はといへば絶滅危惧種に指定を
されかねないほどに衰退してゐるのであるが
滅びゆく物の美として潔く運命を共にする覚悟なり。
歌の心はその男のその矜持を示す抒情なり。