第2504段 津島名物の重箱うどん
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年3月下旬の或る日
尾張の国は津島市のうどん店「今吉」へと行き
メニューを見れば
津島名物 数々あれどくつわに蓮根重箱うどん
とあればその店の看板メニューである重箱うどんを注文し
食しての後に歌を
津島名物 数々あれど 一は神社で
くつわに蓮根 重箱うどん
と詠みけり。
津島神社は全国に数多の摂社を持つ須佐能の尊を
祭神とする格式高き神社なり。
「くつわ」はその津島神社の門前の和菓子にて
その硬き事は他の追随を許さぬ銘菓なり。
蓮根は旧立田村を中心に全国有数の産地なれば頷きけり。
而して結句の」「重箱うどん」は
讃岐うどん、稲庭うどん、水沢うどん、吉田うどん、
氷見うどんなどと肩を並べる名物かといへば
イマイチ、インパクトに欠けゐるとぞ覚えけり。