第2494段 雲のマスクをしたる富士
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年3月9日の
立春知立短歌会の毎月開催の
月例歌会に次の歌
今日の富士 ミステリアスな 美女に似て
雲のマスクを 車窓に惜しむ
を事前に提出し臨みけり。
車窓とはその男の新幹線の乗車時の慣例である
東京へ向かひて左側の窓際の席に座り
田子の浦辺りよりの属目詠なり。
歌の心は詩歌の世界で伝統的なる技法の一つである
雲をマスクに見立てての作が理解され
そこここの評価をいただきけり。