新編・伊勢物語 第2481段 水の歌 其の伍 星原二郎第2481段 水の歌 其の伍 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年3月3日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』280号に 【水を】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その5首目の作は 水色と 斯く言ひ来しが 本来は 水に色なし 雨降り続く 水の本質は無色透明にして背景や混じり合ふ物質に拠りて その様に見えるのである。 結句は蛇足とも思へども降雨時の感慨なればなり。