新編・伊勢物語 第2479段 水の歌 其の参 星原二郎第2479段 水の歌 其の参 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年3月3日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』280号に 【水を】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その3首目の作は 洗濯に 炊事に風呂に 厠にと この上あらぬ 水のたふとさ この歌の心に異議を唱へる者は居ないと思へる程 いはば当たり前の事にて 当たり前の事を当たり前に詠みたる事を良しとせぬ 現代歌壇の風潮に逆らひても 感謝の念を込めて詠みたる作なり。