新編・伊勢物語 第2451段 知立神社にて迷ひたること 星原二郎第2451段 知立神社にて迷ひたること 昔、男ありけり。今も男あり。 その男令和5年1月3日 近くの知立神社に恒例の初詣を済ませ 本殿前の石の太鼓橋の架かる池を見やりて 歌を 神池に 鯉の跳ねたる 水の音 俳句か歌か しばらく迷ふ 歌の心は俳聖の松尾芭蕉翁の 代表句ともいへる 「古池や蛙飛び込む水の音」が その男の脳裡にありて本歌取りの俳句か はたまたその男の本業である歌に仕上げるか 迷ひての抒情なり。