第2428段 噓つき祝ひに豆腐を食べる
昔、男ありけり。今も男あり。
その男令和5年1月?日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首、次の歌
豆腐食べ 噓つき祝ひ 済ませしが
来む年は食べず 過ごさむを祈ぐ
を事前に提出し臨みけり。
「噓つき祝ひ」とは山陰地方に古くから伝はる民間行事にて
12月8日に豆腐を食べると、其の一年間の嘘が消えるといふ。
いつの時代より伝はるか?などの仔細は詳らかならねども
面白く、その男数年前より続けけり。
而して、遠くない将来は海苔業者の陰謀により?
普及したる「恵方巻き寿司」の如く
豆腐販売業者の販売拡大策として
大々的にキャンペーンを展開すれば
定着するのではと思ひけり。
歌の心の下句の願ひ、正直に申せば
叶はず、食べる事になるのではとの思ひ脳裡によぎりけり。
而して、歌会での評価は「噓つき祝ひ」を知る者
その歌会の会員にはをらず、得点に繋がらず
無念なり。