新編・伊勢物語 第2388段 悲哀無き人生を生きたる人 星原二郎第2388段 悲哀無き人生を生きたる人 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年11月の下旬の或る日 それまでの人生を振り返り 歌を 悲哀無き 一代(ひとよ)生きたる 人ありや 生きゆく事は 其を耐へること その男の歌の師匠の羽根田諦先生の若き日の作に 《悲しみを秘め淋しさに耐へることそが人生とふものにてありき》 を本歌としたる本歌取りの作なり。