第2374段 行きずりの宿世
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年11月6日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首次の歌
汝と吾は 行きずりの宿世 きつとさう
あの日あの時 信号が赤
を事前に提出し臨みけり。
≪行きずりの宿世≫とは道にてすれ違ふのも
前世からの因縁なり にて
俗に袖触れ合ふも他生の縁 とほぼ同義語なり。
歌の心は或る男と女の出会は
たまたま信号が赤にて横断歩道に立ち止まり
声を掛けたるが交際の始まりにして
結婚に至りたる物語のプロローグなり。
而して歌会での評価は
内容を充分に理解されず
低き得点にとどまり無念なり。