第2228段 「おいしい」の語幹は「「いし」
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年6月の上旬の或る日
NHKテレビのグルメ情報番組を見て
出演者の発言のほとんどが
「うまい」「おいしい」であり
魚であれば「脂が乗ってゐます」
果物であれば「甘い」
がほとんどにて語彙の貧しさを嘆き
歌を
「おいしい」の 「お」は接頭語 「お」を取りて
「いし」が語幹なれども 聞きたる事なし
「おいしい」を漢字表記すれば「御美しい」であり
接頭語を取れば「美(い)し」にて
勿論、意味は 「よい」「味がよい」なれども
料理人や農家や漁師に敬意を表して敬語の意味にて「お」を
付けるのはよしと思へども
対等の関係なれば敬語の「お」は必要ではなく
「この…はいしである」「いしであった」で充分なり。
如何であらうか?
因みにその男の常套句は「いしであった」に
更に褒める場合は「また来やう」を付けるなり。