新編・伊勢物語 第2185段 吾は生御魂か 星原二郎第2185段 吾は生御魂か 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和4年4月の下旬となりて 翌月にはめでたく古稀の祝ひの日を迎ふる事となりて 歌を 古稀なれば いよいよ吾(われ)は 生(いき)御魂(みたま) 死に損なひか 嬉しくはなし と詠み、悲喜こもごもの感情が交差し 複雑なる心境とぞ覚えけり。 ※「生御魂」とは、生きてゐる一族の中の最年長の者の意にて 死に損なひのいはば生きてゐるご先祖様の事なり。