新編・伊勢物語 第2178段 夢の中での創作は 星原二郎第2178段 夢の中での創作は 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和4年4月の中旬の或る日 春眠暁を覚えず にて明け方の夢を見て 歌を 夢の中にて 佳き歌出来て 書きしかど 朝(あした)となりて 見れば駄作なり 和歌の世界の言葉に古くより「寝所の妙案」ありけり。 その意は寝所にて浮かびたる作品は その時は佳き出来なり!と思ふのであるが その翌朝となり見直せばつまらぬ作の事、往々にしてあり。 まさにこの段の作がそれに当たるなり。