第2146段 酒船石は何の為の遺物か
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年3月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』275号に
【明日香の古代の石の物語】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その8首目の作は
鬱蒼と 茂る竹林の 山中に
酒船石は 横たはりあり
この歌の心は明日香村は万葉文化館の近くの山中の
竹藪の中にある通称名「酒船石」と呼ばれる
やはり摩訶不思議なる窪みのある巨石を訪ねて作なり。
その摩訶不思議なる窪みとは一体何であらうか?
神聖なる儀式の折のみに供される神酒を醸すための
特別なる装置とぞ後の人は考へこの名称としたのであらう。
が、しかしである神聖なる儀式に供されるための…
は賛同にやぶさかにあらねども≪酒≫には大いに疑問をいだきけり。
されば、何の為の装置か?
疑惑を解明せむがため、長く留まれどもその
糸口さへ掴む事が出来ず日没時刻となり諦めけり。