第2144段 鬼の俎と鬼の雪隠
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年3月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』275号に
【明日香の古代の石の物語】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その6首目の作は
霧ヶ峰に 鬼居て人を 喰ひしとふ
鬼の俎 鬼の雪隠
この歌は明日香村は天武・持統天皇陵の近くにある
不思議なる巨大なる石の遺構にて通称「鬼のまないた」と
「鬼のせっちん」と呼ばれる二つの石の伝説を材にして
詠みたる作なり。
霧ヶ峰とは信州の霧ヶ峰にあらず、明日香村の巨石のある
地域の古称なり。